今だから言える就活秘話

昨年後半は半年ばかり就職活動をしていたそのため、全くもって無駄な時間を過ごさざるを得なかったわけだが、とにかく倍率が高く、500人、600人の応募者の中から、筆記試験、書類選考を通過して面接まで辿りつくのが困難なのだ。
就活で最も失敗したのが、結果論に過ぎないのだが、公共団体を受験したことだ。M市とM市の筆記試験(地方上級レベルだったので、歴史や物理などが出題され本当に難しかった)を(試験に遅刻したにも関わらず)奇跡的に合格し、面接までいった。そのうちのM市の面接。
面接官「あなたは子どもが好き?」
私「はい」
面接官「じゃあ、なんで作らないの?」
私「仕事をして自立し、経済的安定を図る事の方が、優先順位が高いからです」
面接官「旦那さんはそれでいいの?」
こんなのはまだいい方で、最後には
面接官「ところで、あなた、旦那さんと喧嘩する?」
私「はい、たまにいたします。」
面接官「やっぱりね、いつもそんな風に論理的にしゃべるわけ?」
法学部出身なので、論理的=褒め言葉だと一瞬思ったが、口調からするとどうやら違ったらしい。その場は適当にやり過ごし、泣きながら帰路についた。全人格を否定されたような、極端な話、レイプされたような気がして、吐きそうになった。民間ならまだしも、市町村でこんな内容の面接をするとは。この日を機に、就活意欲がなくなってしまった。失敗しても、またトライしよう、という気持ちが根こそぎ剥ぎ取られてしまった。既卒ならまだしも、新卒の子もこんなを思いしているとすれば、日本の未来を棒にふっているとしか思えない。